起業の心得:ゲンイチ第116回 遺言のすすめ

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

吉田は遺言を書くのが趣味なんです。25歳で母を、30歳で父を亡くして、死というものがとても身近なものになりました。まず、不思議に思ったのは、二人ともとても穏やかに死んでいったことです。母は胃ガンで、父は骨髄性白血病でしたが、二人とも自分の病気についてはよく知っていました。ある意味、死を覚悟していたはずです。僕なら「死ぬのは嫌だ~」なんて暴れて家族を余計に悲しませると思うからこそ、二人が穏やかに死んでいくのが不思議でした。

そんな思いがあって、死についての本をいくつか読むようになりました。哲学書を読むようになったのもこの「死」についての興味からです。
そんな頃に、永六輔さんの『大往生』(岩波新書)に出合いました。この中に「遺言のすすめ」という話があって、これに感化されて遺言を書くようになりました。僕が30歳の時です。

本の中に遺言のすすめを見つけて、その場で本を置いて、その辺にあったチラシの裏に最初の遺言を書き始めました(笑)。頭に「遺言書」って書いてからはたと止まってしまいました。どう書いていいかわからないのです。「今、もう、自分が死ぬと考えて、その気持ちになって書こう」と思って、ようやく書き始めることができました。死に様というのは生き様でもあり、死を考えるとは生を考えることでもあるのです。

水割り片手に徒然に書き始めると、本当にボロボロ泣けます。このボロボロを肴に一杯やるのってなかなかですよ(笑)。

なぜ、泣けるのか?どんなことを書くのか?は秘密にしておきます。みなさんもやってみてください。わかりますから。
そして、遺言を書き換えた翌日はなぜか元気が出ます。

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