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パイロットから竹素材を扱う建材ビジネスへ。
全く違う分野での起業を果たした田中一男さんが感じていたのは、 持ち前の好奇心と行動力で、今や竹フローリングに関しては指導的立場にまでなった田中さんに、なぜ竹は地球を救うのか、抱える思いや起業の経緯を聞いた。 - 目次 - ある日、突然、定年を迎えてパイロットとしての任務を終え、田中さんが地上に降りたのは60歳のときだった。 「40年間空を飛び続けて、ある日突然、定年を迎えてしまった。 そんなときに、古くからの友人がある団体を紹介してくれたのだそうだ。 「ドリーム会といいまして、異業種交流会のような形で、あらゆる業種の管理職やコンサルタント、弁護士などが会員になって勉強会を開いていました。 おりしもITバブルと呼ばれたころ。
「持ち込まれる案件がITばかりだった中で、竹フローリングの販売施工というローテクさが目を引いてね。 竹を建材として活用できれば、地球環境を守ることができる。 赤字を抱えたマイナスからのスタートではあったが、会社立ち上げのサポート経験のおかげで起業に対する不安はなかったという。 「植林事業を行うNGOに顔を出していたこともあるんですよ。 そして、時代は田中さんにとって追い風となった。 そして、もうひとつの追い風が2003年に改正された建築基準法だ。 「それまでゼネコンを頂点とする建材ビジネスでは新規参入は難しいものでした。 建材のプロではなかったからこそ、生まれた「置く竹」 建材ビジネスのプロではない田中さんだからこそ開発できた商品もある。 「従来、フローリングは釘や接着剤などで固定するものだというのがプロの常識でした。でも、パイロットだった私にはそんな概念はなかった。 そうして、床に置いてはめ込んでいくだけの「置く竹」が生まれることになる。 工期や工費が削減でき、しかもリサイクルも可能。 「竹フローリングの認知度も徐々に上がり、メディアに取り上げられる回数も増えてきました。 結果として、技術アドバイザーなどの肩書きで関係を持つ会社は複数に渡る。 「全体として竹フローリングの需要が増えれば、私の会社を含め業界全体が潤いますし、それがそのまま地球環境の保全に貢献することになる。 |
地球を救う事業。未経験から飛び込んだ竹建材ビジネス / 竹資源クリエイト株式会社
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