クライアントの業績向上のために自分の意見を提案し、企業とともに自分も成長できる。
そんなコンサルタントの仕事を天職だと感じている大竹英紀さん。
数社のコンサルティング会社および一般企業の勤務を経て、2004年10月に人事・労務のコンサルタントとして独立した。
「時間をかけて業績アップのための制度をつくったのに、
それをうまく運用できていない企業が結構多いんです。
そういった企業の制度を見直し、運用を手助けしたい。
社員の成長にプラスになる制度をつくれれば彼らはそれを励みに頑張るし、
それが企業の業績アップにつながります。
そのために自分の知識と知恵を全力で ぶつけたいんです」
今は自信に満ち溢れる大竹さんだが、起業前は悩んだことも多かった。
ドリームゲートを通してアドバイザーや起業家と出会い、相談したり励ましあって起業へとこぎつけたという。
「将来は人脈を生かして、クライアントのためにもっと大きなビジネスを展開したい」
と語る。
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【その夢が生まれた瞬間とは】
経営コンサルティング会社に勤めていた大竹英紀さんは、約10年間のコンサルタント経験をもつ。
自分の力を試してみたいという思いから独立を決意し退職。
人 事・労務コンサルタントとして活動するための準備を始めた。
1ヵ月かけて自分の人脈やキャリアを客観的に分析し、自分が提供できるサービスを明確化、
ク ライアントに自分の考えを理解してもらうための資料を作成した。
その後、愛知県の創業支援プラザで、ドリームゲートアドバイザーと出会い、ドリームゲートを初めて知る。
「ドリームゲートアドバイザーから、ドリームゲートは役立つ情報がたくさんあるサイトだと紹介されたんです。
実際見てみるとそのとおりで、頻繁にアクセスするようになりました。
ちょうどその頃ドリームゲートのセミナーがあり参加しましたが、そこでも大きな収穫がありましたね」
2004年8月、ドリームゲートのセミナーで講演したのは、ドリームゲート総合プロデューサー(当時)の吉田雅紀。
自身の体験をもとにしたエピソード満載で、説得力があった。
開業後の注意点や考え方も熱心に語ってくれたことが印象に残っていると大竹さんは話す。
「吉田さんの『失敗しても命がなくなるわけじゃない。ただゼロになってしまうだけ』という一言にとても励まされたんです。
本当に成功するだろうか、と悩んでいた私の背中を押してくれたような気がしましたね」
講演後は交流会も催され、さまざまな業種の人と交流できたことも良い経験に。
起業を目指す者同士で話し、ますます勇気がわいたようだ。
「交流会がセットされているセミナーは有意義です。
得られる情報が多いし、人脈づくり・仲間づくりの場にもなりました。
この時に出会った仲間とは今でもよく相談し合ってますよ」
【起業の一歩はどうやって】
大竹さんはドリームゲートの起業・経営 相談室も活用した。
分野別アドバイザーの検索ができるので、質問内容によってアドバイザーを選べるのが便利。
さまざまなアドバイザーとインターネットでやりとりしながら相談。面談も重ねた。
「自分の今までの経験で、何とかいけそうな気はしていましたが、
個人でやるとなるといろんな意味で不安だったので、アドバイザーに相談したんです。
メール相談 では、もっと自分のセールスポイントを明確に打ち出した方が相手に印象が残る、
と指摘してもらえたのが役に立ちました。
それ以外にアドバイザーからはこの業界 でのホームページを活用したマーケティングについて学びました。
経験からの話でしたので、非常に説得力がありました。
また、コンサルの仕事は目に見えないものを提供するので、
クライアントに自分がどんなこと を提供できるのか分かりやすく見せること、
そしてその内容にインパクトが必要だとアドバイスされたんです」
その後、アドバイザーの助言をふまえて事業内容を再考。
営業用に配布するパンフレットは、分かりやすく表現するためにパワーポイントで作り直した。
現在、営業活動で使っているが、苦労した甲斐あって反響は予想以上に良かったという。
【その夢は、いま育っている?】
クライアントの人事・賃金・評価制度を見直したり、ゼロからつくりあげるのが大竹さんの仕事。
社員が理解できる分かりやすい制度をつくり、運用後のフォローにも力を入れている。
「制 度をうまく運用できていないという企業の場合、制度内容が難しくて社員が理解できていないことが多いですね。
そういう状況をふまえて、私は"簡単で運用し やすい制度づくり"を提案しています。
運用後初めての評価はとくにフォローが必要。
管理者によって結果がばらつくので評価検討会議を実施し、
評価基準を具 体化して評価の精度を高められるようサポートします。
その後も管理者研修・上司と部下との目標面談指導などを実施し、長期的に支援していきます」
クライアントから頼られると、がぜん張り切ってしまうタイプなので、
会社のために自分の考えを全力でぶつけるのがポリシーと語る大竹さん。
労働時間の区切りがあった会社員時代とは異なり、深夜まで仕事に没頭してしまうことも少なくない。
「自分も事業主になったことで、今まで以上にお客さんである経営者の苦労や悩みを共感できるようになりました。
将来的には人事・労務だけでなく、自分のネット ワークを生かして総合的に支援できるような
ワンストップサービスを提供したい。
お客さんに喜んでもらえるような新しいプランをどんどん考えていきたいです ね」
【起業まで】 | |
2004年 7月: | 起業を決意 |
2004年 8月: | 独立の準備を始める。 ドリームゲートのコンテンツを利用。セミナーにも参加 |
2004年10月: | 中央人事総合研究所を設立 |
【概要】 | |
中央人事総合研究所 | |
開業: | 2004年10月 |
開業資金: | 約35万円 |