国内最大手の弥生製品とも連動。経費精算をスマートにするアプリ「bizNote Expense(ビズノート・エクスペンス)」。

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

経費精算は、紙とExcelから、クラウドとスマートフォンに進化
サービスの概要

以前、スマビ総研で、簿記の知識がなくても直感的に使える会計ソフトとして紹介した「biznote」を運営するクラウドキャスト株式会社が、新しいサービスをまもなくスタートする。それに伴い、日本語Facebookページ (https://www.facebook.com/biznote) をいち早くオープンした。

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新サービスの名称は「bizNote Expense(ビズノート・エクスペンス)」といい、スタートアップや小規模ビジネス向けの経費精算アプリだ。

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経費精算というと、今なおExcelでつくった紙を出力して管理している会社も多いだろう。毎月末ともなると、交通費をはじめ、業務で購入した書籍や打ち合わせで利用した喫茶店の領収書の束を前に、「なぜこのIT全盛の時代にアナログな清算を行っているのか……」と疑問に思いつつ、誰もが漫然と慣習的に紙ベースの経費精算を行っているわけだ。

しかし、「bizNote Expense」を使えば、そんな煩雑な経費精算が、クラウド×スマートフォンで、楽で便利に行えるようなる。

その使用料は月額わずか390円~。ちなみに、従業員が経費精算を行うためのiPhoneアプリのダウンロードは無料だ(Android版も2014年第一四半期にはリリース予定)。ただし、経営者や経理担当・管理者が使うシステムは有料となる。なお、サービス開始のキャンペーンとして、2014年3月末までに申し込むと、90日間無料で使える。

使い方は簡単。従業員は専用アプリを使って、使用した経費を入力する。それもレシートを撮影し、項目を選択するだけ。ネイティブアプリのためオフラインでも利用でき、電車の中など通信ができないところでも使える。入力したデータは、後でまとめて送信することもできる。

入力された経費は管理者が一括して確認。問題がなければ承認し、認められなければ却下として、再申請となる。

国内最大手の弥生と業務提携。弥生製品と連動し実務に使えるアプリに
ビジネスアイデア発想のきっかけ

クラウドキャスト社が展開する「bizNote」は、もともと経営者・小規模事業者のための会計ソフトだ。2011年末には会計ソフトで国内最大手の弥生株式会社からの出資を受け、弥生製品と連動した展開を進めている。

「bizNote」自体は、すでに2万事業者以上に利用されているが、これまで「経営者」向けの機能が主だったところに、新たに従業員向けに機能拡張したのが、「bizNote Expense」というわけだ。

同アプリの強みを、同社の湯本氏(左の写真が湯本氏)に伺った。crowdcast3

まずは、ネイティブアプリとして開発したことでの操作性・使いやすさだ。スマートフォンアプリといっても、中身はサーバサイドで動いていることも多く、そうしたアプリは通信環境によってうまく使えなかったりするが、ネイティブアプリであれば通信がつながらないオフラインの状態でも利用可能となる。

また、弥生会計などとの連携もポイントだ。せっかくアプリで入金されたデータも、会計ソフトに取り込めなければ意味がない。また、取り込み自体に手間取っては、楽になるはずの業務が逆に負担になる。しかし「bizNote Expense」は弥生との業務提携により、今後弥生製品とオンラインでのデータ連携を可能となる。いざ税理士事務所などに決算などを依頼する際でも、弥生製品に対応している事務所が多いため、データ互換性がある同社のアプリは安心感が高い。

何にせよ、紙やExcelベースだと人為的なミスが発生しやすい経費精算業務を効率化できるというのが同アプリの一番のメリットである。

白色申告義務化に消費税。これからの会計ソフト業界はチャンスが多い
事業の背景

2014年から、白色申告事業者の記帳義務化が開始される。これまで会計ソフトなどを使っていなかった個人事業主も帳簿をつけなければならない。また、消費税が2014年には8%、2015年10月には10%に引き上げられる。そうした背景もあり、会計ソフト業界の動向が近年注目を集めている。

同社は2009年にいち早くファイナンス系のアプリをリリースし、2011年に法人化したばかりのベンチャーだ。会計といえば煩雑で面倒といったイメージがつきまとうが、同社のアプリはそうしたイメージを覆し、初心者でも簡単に使えることで利用者が増えている。

会計や経費精算といった業務は、ビジネスを行ううえでかならず発生する。しかし、スタートアップや小規模事業者が気軽に使える金額帯でのサービスが、ありそうだが存在していなかった。同社はそうしたすきまに照準を合わせ、低価格帯サービスを狙っている。

スタートアップや小規模ビジネスにとって数万円の支出は大きいが、同社のアプリ・サービスは数百円代とリーズナル。こうした低価格で使い勝手のよいアプリをしっかり活用して、ぜひスマートな経営を目指してほしい

クラウドキャスト株式会社
代表者:星川 高志 設立:2011年1月
URL:http://crowdcast.jp/ja  
事業内容:
スマートフォン、ソーシャル、位置情報に特化したインターネットサービスの企画・開発・提供。経営・ITコンサルティング。

当記事の内容は 2014/1/28 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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