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100円から使い始めることができる超便利ツール
展開している事業内容・特徴
ホームページの管理者にとって、リンク切れやHTMLの間違い、表記のゆれなどの大量のチェック作業はかなり面倒くさい作業である。そのまま放っておくと企業のイメージダウンにもつながりかねない。そんな多種類のエラーを、ボタン1つでまとめてチェック、修正してくれるのが、株式会社HARMONYが提供するWeb検証ツール「Check Up On」だ。
「高度な機能がたくさん詰まっているけれど、誰にでも簡単に使えて、見やすくわかりやすいこと」をモットーとして開発された「Check Up On」。まずはその多彩なチェック機能の一部をご紹介しよう。
・リンク切れチェック
外部のホームページへ移動するはずのリンクが切れてしまって、クリックしてもエラーになる状態が「リンク切れ」。ホームページの訪問者をがっかりさせてしまう症状だ。しかしこのリンク切れ、目で見ただけではわからず、いちいちクリックして確認しなければならず、大変な手間がかかる。そんなリンク切れも、「Check Up On」を使えば一瞬でチェック可能だ。
・HTMLチェック
HTMLの書き方のルールは年々変わってきているので、ページがつくられた時期によって古い書き方が残ってしまうことが少なくない。また、文法的なミスをしていてもブラウザが表示してしまうため、気づかない部分も多いのだ。「Check Up On」は、HTMLの表記間違いを見つけるだけではなく、どの程度緊急性の高い問題なのかを1~9段階で判定してくれる。「7以上の値は緊急度の高い間違いなので急いで修正する」というように迅速な対応が可能。間もなく、HTMLの間違い自体を自動修正してくれる機能も追加予定だ。
・ページの重さチェック
ホームページに重い画像や動画がたくさん貼り付けてあると、表示に時間がかかる。ユーザーはせっかちなため、表示に時間がかかるとすぐに帰ってしまい、せっかくのホームページがきちんと読んでもらえなくなってしまう。「Check Up On」のチェック機能で重いページを見つけたら、ページを2つに分けるなどの対処をすることが大切だ。
「Check Up On」の導入数は非公開だが、同社の人気サービスであるSEO効果測定ツール「SEOSTEP」はすでに2万社以上の導入実績があるそうだ。
手軽に使い始められることも「Check Up On」の魅力の一つ。大がかりなシステムの導入などは必要なく、無料のアカウント登録をして、管理画面から自分のホームページのアドレスを入力するだけ。利用料金は、月額の固定費などは一切発生せず、使いたい時だけ使える便利なポイント制だ。まずホームページ全体のページ数を確認し、実際にチェックしたいページ数の分だけ、ポイントを購入する。ちなみに、1ポイントの価格は100円だ。
1ページだけのチェックならば1ポイントしか必要ないので、たった100円で使い始めることができる。その後も、必要な時だけポイントを購入してホームページのチェックを実施すればよいのだ。
さらに「Check Up On」の革新的なポイントは、問題点を見つけ出すだけでなく、その解決まで実行してくれることだ。チェック結果はエクセルファイルで出力され、問題点をボタン一つで修正することができる。実はは、エクセルに出力せずとも自動で修正ができるそうなのだが、ユーザーの安心感を高めるため、あえて一度ユーザー自身の目でチェック結果を確認する仕組みになっている。。
「ホームページに関するすべての問題項目を網羅して一元化チェック、修正する」ことを追求し、「もっと便利に、もっとわかりやすく」、新たな機能を盛り込み続けていく予定だ。
社長はITの知識なし。「最初の客」に徹して実現した顧客目線での開発
ビジネスアイデア発想のきっかけ
HARMONY社で開発しているサービスの多くは、社長である三井健司氏の「こんなものがほしい!」「これが使いたい!」の声から生まれている。
社員全員の合言葉、それは「社長が最初の客」だ。意外にも、「ITの知識がほとんどない」という三井社長。その「最初のお客」からの要望を具現化するべく、社員がITという武器を使い、必死でモノづくりをする。それがHARMONY社のシステム開発プロセス。
「Check Up On」も、元々はシステム開発の土台として社内で使っていたツールだそうだ。三井社長の「こんなものがほしい!」の声に応えて開発した数多くの機能が詰め込まれている。今回、そこに新たな機能やサービスを加え、外部向けツールとしてリリースしたのが「Check Up On」だ。HARMONY社の創業は2005年。そこから足かけ8年、同社のシステム開発の集大成ともいえるサービスなのだ。
「最初の客」こと三井社長は、「簡単に使えること」「目で見てすぐわかること」に強いこだわりを持つ。「私自身はITの完全な素人でもなく、専門家でもない、『普通の』ユーザー。私のようなレベルがインターネットの利用者層に一番多いと思います。だからこそ、弊社のシステムはまず私が楽に使えなければならないのです」。それが三井社長の信念だ。
「相当うるさい客ですよ。3回以上クリックして目的のページにたどり着けなかったら怒りますし、テキストの改行がどうだとか、ボタンがちょっと大きいとか、そんなところまで文句を言うので(笑)」。
三井社長が「うるさい客」になるのには理由がある。「社員はITのプロなので、できる側の目線でモノづくりをしてしまう。しかし、顧客はITのことがわからないからこそ、弊社のシステムやサービスを必要としているのです。社員には、『お前はこれを買うんか? 買わへんやろ? ITできるんやから。ITできないからこそ、俺が買うんや。だから俺にあわせろ』としょっちゅう言っています」。
そんな徹底した顧客目線が、HARMONY社の目指すモノづくりのポリシーだ。社長の信念は社内に浸透し、最近では社員から「最初のうるさい客」という三井社長の役割が理解されてきたため、「少しITのことを勉強していると、社員から『社長、そんなにくわしくならないでください』と怒られるんです」と三井社長は笑う。
実際、HARMONY社のシステムは、取引先企業やWeb制作会社からも、「かゆいところに手が届く」と好評。社内に「ITのことがわからないうるさい客」がいるからこそ、きめ細やかなシステムの制作が可能になっているのだ。
ユニークな新サービスも開発中。それは「つながらないSNS」
将来への展望
2013年2月にリリースされたばかりの「Check Up On」だが、その幅広い機能とわかりやすさを武器に、まずは10万社の導入を目標にしている。
ちょっとユニークな新サービスも開発中。それは「つながらないSNS」なるもので、近日中にリリース予定だという。「SNSのような面白いものと、『「Check Up On」』のような実業のツールと、両面でしっかりやっていきます。将来的には、上場も目指したい。最終的には主要社員一人一人に会社を持たせて、グループ会社化していきたいですね」と三井社長は語ってくれた。
三井社長の仕事に取り組む姿勢は常に真っ向勝負。顧客に対しても、忌憚ない意見を発し、自社より他社にノウハウがある分野だと思えば、正直に他社を勧めてしまうという。
「社員は隣で冷や冷やしていると思いますよ」と社員泣かせな経営者だが、だからこそ各方面からの信用を勝ち得てきた。小手先だけではない骨太な姿勢と、ユーザー目線に立った「かゆいところに手が届く」きめ細やかなモノづくりで、これからも株式会社HARMONYは成長を続けていきそうだ。
株式会社HARMONY | |
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代表者:三井 健司 | スタッフ数:10名 |
設立:2005年4月1日 | URL:http://www.harmony-corp.co.jp/ |
事業内容: サイト分析・調査事業、Webツール事業、Web制作事業、メディア事業 |
当記事の内容は 2013/6/6 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。