デートコースをシェア? 男性の悩みを解決してくれる「みんなのデート」

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

「デートコースを考えるのがメンドクサイ…」。2000件のデートコースを網羅し、利用者は毎月数万人
展開している事業内容・特徴

 minnanodate1彼女や奥さんを持つ世の男性の悩みの一つに、「デートコースを考えること」がある。「どっかに連れて行って」「楽しいデータがしたいわ」。そんな期待に応えないと、女性は機嫌を損ねてしまう……。デートコースを考えることは、男にとって意外とメンドクサイのだ。 しかし、デートコースの投稿・シェアサービスが登場した。その名も「みんなのデート」。わかりやすいサービス名だ。

「みんなのデート」を運営するのはFutureware株式会社。創業者の江口真也氏が自分で使いたいサービスとして開発したのがきっかけで、2012年2月のリリース直後から話題に。ネットサービスの人気を図る指標の一つに、「はてブ」こと「はてなブックマーク」の登録数があるが、1400件を超えている。「はてブ」にはどちらかというと実用的なコンテンツやサービスが登録される傾向にあるが、この数字は「みんなのデート」が非常に実用的とみなされている証左といえる。

ユーザー数は非公開だが数万人規模。2013年3月現在で、1000件超のデートコースが登録されている。定番の遊園地やリゾートのほか、そのほかの人気のコースとしては、「耳をすませばロケ地デート」など、インデックスだけで興味をひかれるものも。

「みんなのデート」のビジネスモデルは広告収益型だが、デートコースに掲載される店舗と連動した独自のプロモーション企画や予約機能、また高機能版を有料でユーザーに提供するユーザー課金モデルも現在検討中だ。

パーケッジソフトの開発者から、ベンチャーのCTOを経て起業
ビジネスアイデア発想のきっかけ

minnanodate2江口氏は、パソコンなどで利用されるパッケージソフトのブログラマーとしてキャリアを積んできた。

起業を考え始めたのは、父親が亡くなった頃から。身近な人間の死に接したことで、改めて自分の人生を考えるようになったという。そして、2010年、勤務先の商品ではなく、自分の考えたサービスでのビジネスを意識するように。当時、スマートフォンが流行りだし、「スマホ用のアプリを個人がつくりアップルストアに売って成功」というようなニュースも耳に入り始めた。

その頃、人生を変える出会いがあった。「ブクぺ」というベンチャーを起こした鳥羽氏からmixi経由でメッセージが届いたのだ。自分のmixiページに「起業に興味があるITエンジニア」と書いていたら、たまたま鳥羽氏がそれを見つけて、つながったという。その出会いが転機となり、2011年、CTOとして「ブクペ」に転職。もともと自分で起業するつもりだったため、入社に際しては、「早いうちに起業する」という前提条件を飲んでもらった。Webシステムの開発は不慣れだったが、「ブクペ」の仕事をとおしてさまざまなノウハウを学んでいった。

そして、2011年11月に起業。この起業についてはもう一つの出会いがある。出資も受けて取締役としても参加しているサムライインキュベートの榊原健太郎氏との出会いだ。

「ブクペ」の支援も行っていた榊原氏とは、起業前からミーティング等で頻繁に顔を合わせていた。その縁から、起業に際して、ビジネスプランを蜜に相談することができた。そして、2、3か月ほどで事業計画を練り上げて、「みんなのデート」のプランが完成する。

リリースは、2012年2月14日。バレンタインデーにぶつけたのは、ネットで話題になることを狙ったものだ。その狙いは的中。翌日にはさまざまなネットメディア、掲示板などに取り上げられ、「みんなのデート」は一気に認知された。非モテ系のサービスということで「自虐的」な紹介もあったが、それも狙いの一つだった。

自分がつくったサービスが一晩で大人気に――「狙いとおりだったが、ここまでとはと驚いた」と江口氏は当時を振り返る。

目指すのは松下幸之助
将来への展望

実はまだ「みんなのデート」の運営だけでは食えないため、システム開発の受託も並行しつつ、サービスを開発し続けている江口氏。最初こそ反響がよかったものの、その後の成長ペースは期待していたよりは低く、劇的な変化はまだない。

江口氏が目指しているサービス像は、クックパッドのデートコース版。「まずはユーザーを集めて、その後はメディアを構築したい。その他にも、会員同士のマッチングや昔流行った電車男のように、リアルタイムにアドバイスを受けられるなどの面白い機能も追加してゆきたい。」と江口氏。

好きな経営者は、松下幸之助だという。「松下幸之助の書籍を読んで、「人を幸せにするためにビジネスをやる」といった考え方に共感できたことが理由。

将来的には、IT以外のビジネスも手がけたいという江口氏。インタビューの最後に、「最終的にはインキュベーターとして起業家を支援したい。例えば医療であったり福祉であったり、そんな分野。社会の幸せに貢献することは、亡くなった父への恩返しとも考えている。」と語ってくれた。

Futureware株式会社
代表者:江口 真也 スタッフ数:1名
設立:2011年11月 URL:http://minnanodate.com/"
事業内容:
インターネットサービス、スマートフォンアプリの企画開発

当記事の内容は 2013/3/28 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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