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商品バーコードを読み取るだけで価格比較や商品レビュー、近くの店舗まで探せるスマホ用アプリが買い物に革命を起こす！？
展開している事業内容・特徴
商品を購入する際、事前に価格比較や商品レビューが掲載されたサイトを参照する人は多いだろう。特に、ECサイトで商品を購入する場合にこのような傾向が強い。実店舗で商品を購入する際にも、商品があらかじめ決まっていれば事前にパソコンで商品情報を調べ、あるいは、入ったお店でたまたま見つけた商品をスマートフォンで調べる、といった購買動向も定着しつつある。
しかし、自宅でじっくり調べるのならともかく、店頭で複数のサイトを検索しながらスマートフォンで価格比較したり商品レビューをあちこち参照したりするのは、面倒で時間もかかり、けっこう大変だ。
そんな煩わしさを解消してくれるのが、今回紹介する「ショッピッ！」というアプリ。商品のバーコードを読み取るだけで、一発でその商品の価格比較やレビューを検索してくれるサービスだ。
このアプリのユニークな点は、例えばスマートフォンのGPS機能を使って、キーワード検索で近隣店舗の在庫をチェックし、気になる商品をスキャンしてその場で購入、後で近くの店舗で受け取ることもできる。すぐに購入しなくても備忘録として登録できる機能がついた優れものなのだ。
「ショッピッ！」で利用できるECサイト数は、現在40サイト強、店舗数も6万店舗を超えており、この分野では国内No.1。アプリはiPhone、Androidそれぞれに対応しており、2012年6月現在で、累計70万ダウンロードを達成している。
もちろん、ユーザーの使用料は無料。ユーザーが、アプリ経由で購入に至った場合にのみ、掲載店舗・サイトから所定の手数料を得るというのが、「ショッピッ！」のビジネスモデルである。
米国ではすでに大人気のサービス。いち早く目をつけて日本に導入。
ビジネスアイデア発想のきっかけ
「ショッピッ！」のような商品バーコード情報を利用した情報取得サービスは、実は米国では2009年頃からすでに展開されており、提供されるアプリが米国内で4000万以上もダウンロードされているという人気ぶりだ。
そのような状況に目をつけた当時の株式会社コードスタート柴田陽氏は、日本でもやがて米国と同じような購買行動が始まっていくことを想定。2010年6月から「ショッピッ！」のサービスを開始した。
当初はECサイトのみを対象にしてスタート。ECサイト側にとっては、このアプリの登場により、露出先が増えるということで、好意的に受け入れてもらえた。
しかし、「ECサイトだけでなく実店舗の商品情報も閲覧したい」という利用者側のニーズに応えるためには、実店舗の商品情報も必要になる。そこで、実店舗にも掲載協力を求めていった。
当初は、ネット展開＝価格比較の対象にされる、という実店舗側のイメージがなかなか払しょくされず、理解が得られにくい状態が続いたものの、アプリ利用者の増加とともに、ネットサービスを集客・購買にうまく連動させようとする実店舗も増え、掲載がいっきに急増している。
商品バーコードをキーにした情報プラットフォームの構築を目指す
将来への展望
当初の予想どおり、ネットを利用する購買行動が定着してきたことからか、アプリ利用者も順調に増えている。
今後は、商品毎に異なる購買時の情報ニーズに対応して、商品バーコード情報をキーとする情報プラットフォームを構築していく予定だ。
例えば、CD、DVD、ゲームなどのパッケージメディアの場合には、販売価格だけでなく、使用後の中古買い取り価格の検索ができたり、サンプル動画を見ることができたり。また、食品の場合には、利用者に対してその食品のアレルギー情報やレシピ情報も検索できればうれしいはずだ。商品によって異なる情報ニーズをとらえ、ユーザーが欲するコンテンツを開発、提供していくことで、ユーザー層を広げていく予定だ。
また、このアプリの機能を利用して、いつ、どこで、誰が、どの商品をスキャンしたか、という行動・購買履歴情報を連動させることで、利用者にとって最適な店舗の広告やクーポン情報を配信するなどのサービス展開も進めている。
さらに、「Open ID」の概念を利用し、複数のサイトにいちいち個別に登録するのではなく、登録情報を一元管理できるような取り組みも検討している。「ショッピッ！」がどこまで購買活動を簡単に、楽にしてくれるのか、楽しみである。
| 株式会社コードスタート | |
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| 代表者：櫻井 徹 | スタッフ数：5名（2012年6月5日現在） |
| 設立：2010年3月 | URL：http://shoppi.jp/ |
| 事業内容： 「ショッピッ！」の企画・開発・運営、バーコードリーダーを活用した各種ソリューションの企画・開発・運営 |
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| メッセージ：スマートフォンの加速度的な普及やそれに伴うソーシャルメディアの台頭により、消費者の購買行動は変化しています。事業を推進する上で、世の中のニーズが具体的にどのように変化しているのか？という本質を捉え、消費者が本当に必要とするサービスは何か？ということを、サービス利用者側の視点に立って常に考え続けることが大切だと考えています。（今回取材させて頂いた株式会社コードスタートの中井智紀さんより） | |
当記事の内容は 2012/7/12 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。
