成功報酬型Web集客サービスで急成長。顧客を選別したのが成功の秘訣!?「PULL DOG(プルドッグ)」

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: 福田 秀樹

売れるWebサイトをつくる! 成功報酬型Web集客サービス
展開している事業内容・特徴

brain-solution1自社の商品・サービスを紹介するメディアとして、Webサイトを活用することは今や当たり前の世の中。しかし、サイトをつくったからといって、必ずしも売り上げが上がるとは限らない。人気のあるサイトは、ページのデザインがいいというだけではなく、SEO対策をしていたりと、さまざまな工夫が凝らされているのだ。

しかし、極めて高い確率で、売れるWebサイト構築を提供してくれるサービスがある。株式会社ブレインネットがリリースした、「PULL DOG」がそれだ。

このサービスは、完全成果報酬型のWeb集客支援サービスである。アクセス数がいくら増えても、売り上げが上がらないと意味がないという考えから、基本は、問い合わせ課金型となっている。Webサイト制作やSEO対策作業が完了した時点では、一切費用がかからないのだ。

問い合わせ1件あたりの価格が決まっており、制作したサイトから問い合わせがあった時に初めて費用が発生する。価格設定は商材に応じて、問い合わせ1件に対して、最低5,000円から。ターゲットは、中小のメーカーや、オリジナルな商品を扱っている企業。特に、日本に一つしかなく、まだ世の中に出ていない商品やサービスを得意とする。

いくつかの成功事例を聞いてみると、「PULL DOG」を導入したことにより、6カ月で問い合わせが急増。なんと、月当たり、以前に比べて売り上げが40%、月100万円~200万円も増えた事例もあるそうだ。また、「PULL DOG」導入前、月に数件しか問い合わせがなかったサービスに、20~30件もの問い合わせが来るようになった例もある。

ちなみに、「PULL DOG」は、自社サイトの問合せからの顧客獲得率が非常に高いため、広告宣伝費はいっさいかけていないという。月に数十件の問合せがあり、そのうち受注するのは約5%程度。たったの5%?と思うことなかれ。それは、同社がクライアントの商材を選んでいるからなのだ。競合の存在や、商材のオリジナル性などから判断して、受注の可否、1件当たりの問い合わせ価格を決めている。そういった、規定の審査をクリアした問い合わせしか、契約しないというわけだ。つまり顧客を厳選することが、成果報酬型ビジネスを成功に導く秘訣といえよう。

このような成果報酬型のサービスを運営している会社はほかにもある。しかし、「PULL DOG」のようにオープンで提供しているケースは非常に少ない。同社のSEO実績だが、今までの全対策キーワードを合計すると、実に3000キーワードに登る。また、同社が施策したサイト(他社からの乗り換え等は除く)に対して、グーグルのウェブマスターツールからの警告は一度も来たことはない。正統派のSEO対策だけで成果を出し続けているということだ。

SEOの目的は検索結果上位表示にあらず。最終的にはコンバージョン・アップにある!
ビジネスアイデア発想のきっかけ

brain-solution2「PULL DOG」を立ち上げた、株式会社ブレインネット代表の赤沼和哉氏は、起業前までフリーランスのデザイナーだった。デザインをするかたわら、集客戦略に興味を持ち、ユーザビリティについて勉強を始めた。その当時、2005年は、ユーザビリティに目を向けている企業がまだまだ少なかった時代だ。さらに、翌年の2006年には、SEO施策についても独学で勉強を開始している。

また、赤沼氏は、パソコンスクール講師のアルバイトも兼務しており、そのスクール経由で青山商事や大手広告代理店など、大手企業に対してのWebの集客全般のコンサルティングを依頼される機会があった。赤沼氏のコンサルティングの的確さや品質が評判を呼び、口コミで仕事が増えていくことになる。そして、2007年5月、株式会社ブレインネットを設立した。

昨今のSEO施策は、検索結果の上位に表示させることが目的になってしまっている。しかし、顧客の最終目的は、コンバージョンを上げることにある。そのずれを感じた赤沼氏には、そのずれを解消させる自信があった。

SEOコンサルとしてホームページの一部を直すだけでお金をとるようなかたちではなく、修正や施策までは無料でやる。そして、報酬は本当に成果が出てからもらう。そんな考えから生まれた、成功報酬型Web集客サービス「PULL DOG」。そして赤沼氏は、2011年7月に「PULL DOG」のサービス提供を開始した。

初月の売り上げはゼロ。翌月でわずか4、5万円。しかし、口コミと問い合わせだけで着実に顧客を集めて、現在の売り上げは会社の主要な売上の一翼を担うまでに成長してきている。

「サービスを始めたばかりの頃は、基本的に何でも受注してしまっていた。そうすると、僕らも顧客のビジネスの目利きがまったくできておらず、せっかく制作しても問い合わせがゼロだったり、赤字のまま採算ベースに乗らないようなこともあった」とは赤沼氏の反省の弁。

そうした結果を分析していくと、そもそも顧客のビジネスモデル自体、Web集客が難しいようなケースや、大きな魅力がないケースもあり、どうしても問い合わせが増えない赤字案件が多々あったことがわかった。この経験があるからこそ、現在では顧客選定を慎重に行っており、結果としてそれがビジネスを成功させることにつながった。

赤沼氏によると、同サービスが成功した最大の秘訣は、顧客と社員に恵まれたことだという。「僕自体はたいしたことないが、いろんな方の助けがあったのが一番大きい」と謙遜するが、成果が出れば報酬をもらう、出なければもらわないという潔さ。顧客サイドにしてみれば、ごく自然なサービスだったのだ。提供者側の理屈ではなく、顧客視点からつくり上げた「PULL DOG」が共感を呼び、自然に周りに人が集まってきたということだろう。

2025年には、検索エンジンに代わるような新たな機能をつくりたい
将来への展望

赤沼氏に今後の展望を聞いたところ、まずはこれからも「PULL DOG」の顧客を増やしていき、2、3年のうちに、同サービスだけで年間5億~6億円のビジネスに育てていく計画だという。

また、3~5年後には「SEOで日本一になる」という目標も持っている。さらにその次のステップとして、検索エンジンに代わるような新たな機能をつくりたいそうだ。これはかなり壮大な計画で、2025年くらいを目標にしているらしい。

組織が大きくなり、社員が増加する中で、これから組織をどうしていくかという悩みはあるが、これからのマネジメントを模索中だという。大きな目標を掲げる赤沼氏。日頃から社員に伝える言葉は、「怠惰は裏切らない」。怠けると必ず結果に出てくるということ。「PULL DOG」のこれからに期待したい。

株式会社ブレインネット
代表者:赤沼 和哉 社員:13名
設立:2007年5月 URL:http://www.pulldog.jp/
事業内容:
インターネット集客支援事業、インターネットメディア事業、ホームページ制作事業

当記事の内容は 2012/5/31 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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