こんな例え話があります。
“ある会社の役員さんがタヒチに旅行に行きました。住民があまりにも貧乏なので彼は「しっかり働いて収入を増やそう」と住民に薦めました。
しかし、住民は「なんで働かなければいけないのか?」といぶかるばかり。
そこで彼は説明をしました。「しっかり働いて収入を増やせば他人を雇うことができ、他人に仕事をしてもらえる。そうして、大金持ちになると、いつでも好きな時にのんびりできる」と伝えました。
そう言うと住民たちは顔を見合わせて笑いながら言いました。「今でものんびりしているよ」と。”
そう、タヒチの住民にとって、いつでも好きな時にのんびりできるのは当たり前。もう満たされている欲望を満たすために、働く必要を説明されても困るばかりです。
たとえば、海水をいくらでも作り出せる機械を発明したところで、海辺の街で購入する人はいません。製氷機をアラスカで売るのは、どう考えても無理があります。
なぜなら、タヒチの住民と同じように、すでに欲望が満たされてしまっているからです。
これと同じようなことが広告でも起こっています。
あなたの商品は、お客様のどんな欲望を満たすのでしょうか?
あなたのお客様が、あなたから商品を購入する目的は何でしょうか?
どんな夢を与え、どんな未来を作ってあげられるのでしょうか?
どんな不便なことを解決してあげられるのでしょうか?
それが明確に表現されている広告なら、売上アップは簡単にできます。
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自社商品の売りだけの広告では売れない
なぜなら、お客様にとって商品はあくまで自分の欲望をみたすことや、自分の不快なことを解決する目的のためのツールだからです。
なのに、自社商品に惚れ込むばかりに、商品の性能や価格、注意事項、説明ばかりのチラシや広告物を良く見かけます。
士業やコンサルタントさんの持ってくるチラシや広告も、商品である自分のことばかりが書かれていたりします。
これは「お客様があなたから商品を購入する目的を忘れてしまっている広告」です。
だから、売れないのです。
では、売れる広告の作り方とは、どんなものでしょうか?
COCO塾(英語教室)は売れる広告の手本
この売れる広告ということで、私が今、注目しているのがCOCO塾(英語教室)の広告です。
「グローバル時代は世界がライバル」のキャッチコピーに日本人の男性と白人女性の結婚式の構図。この広告、あなたも観たことありますよね。
この広告が、COCO塾(英語教室)の広告です。
男性俳優さんは、伊勢谷友介さん。
この俳優さん、カッコ良いですよね。英語の発音も素晴らしいです。
「女性から“YES”を引き出すのに、どんなバラが有効かご存じですよね」バラの交渉編のCMも、あんなふうにクールなセリフで交渉してみたいと思わせました。
まぁ、ネットでは
”白人女性がうっとり見上げてますけど、こんな風に女をナチュラルに物化できる日本男子が 英語身につけたくらいで、こんなことは起きませんから”
という女性の書き込みがありました(笑)。
そんなこと書いたって、きっと無駄です。
この広告観て、男性はきっと「僕も英語勉強して海外でモテる!」と決心したはずです!
なぜなら、金髪美女との恋愛やべ〇〇〇ンは、多くの日本男性の夢の一部。
英語習えば実現できるなら、実現したいですよね。
そこを写真と言葉で刺激しているCOCO塾さん、よくターゲット客の心理を理解していらっしゃると私は感心しています。
未来を見せることが売れる広告の第一条件
このように、お客様にあなたの商品を使うことで得られる未来を見せることが売れる広告の第一条件です。
「我が社の○○を使うと、ほらほら、こんな風になれますよ」と訴えかけている広告です。
ダイエットの広告で、使用前VS使用後の写真があると商品が売れるのも、乗用車の宣伝に美女がつきものなのも、みんな、お客様のなりたい未来を見せているからです。
そういう点でもCOCO塾の広告は秀逸です。TVCMも上手いと思わせますが、TVCMの一場面だけを抜き出した中刷り広告でも、写真だけでターゲット客の欲望を刺激し、なりたい未来をくっきりと表現しています。
仕事で英語の習得が必要な人も、ついでに恋愛も・・・なんて思ってCOCO塾に入会しているのではないかと、調査はしていませんが予測しています。
後発のCOCO塾が急成長しているのは、お客様にCOCO塾に入会することで得られる未来を見せているからです。
だから、売れる広告としてCOCO塾の広告を紹介しました。
あなたの広告のチャッキコピーや写真は、COCO塾の広告のように、お客様があなたの商品を使って得られる未来をちゃんと表現していますか?
お客様が欲しいのは、商品でなく、その商品によって得られる未来です。
ぜひ、お客様が商品を購入する目的にあわせた広告を作ってくださいね。
そうすればチラシや広告の反応率がグッとアップしますよ。