小資本でも成功できる!業界No.1ビジネスの作り方 Vol.5  小資本でも失敗しないフィールドはどこか?

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

 ほとんどの起業家の場合、小資本でのスタートとなります。

 そのビジネスにおけるライバル企業が大資本の場合であれば、厳しい言い方をすれば、勝負を仕掛ける前から負けがほぼ決まっていると言っても過言ではありません。

 普通に考えれば、分かることですが、同一条件、同じマーケットで勝負したら、ほとんどの場合に小資本は大資本に負けてしまいます・・・ただ、それは勝負をすればの話です。

 確かに「確実に勝てるというアイデア」があれば、勝負を仕掛けるということも良いと思います。実際に、ITバブルが起きた1990年代後半から2000年の前半にかけては、小資本が大資本に勝つということがありました。

 これは、インターネットというインフラが出来るだけ安価で利用することが出来て、且つ、技術的なハードルが低かったこと、そして、当時の大企業がこの分野に興味を持つほどのビジネス規模にならないという先入観があったから成り立ったというだけです。

 当時の小資本も今では大企業に変貌し、当時の大企業もビジネスチャンスを逃すことのないよう、分社などが進むことでマーケットやベンチャーの動向に対し、敏感に対応するようになってきました。

 このような状況もあり、ITバブルの時のようなビジネスチャンスが再び起きることもあまり期待も出来ませんね。

 ただ、このような状況が起きたこと自体が奇跡的なことですので、こういったことを前提にビジネスを語るのは、そもそも無理があるように思えます。

 つまり、「大資本の同じフィールドでビジネスをしても勝負にならない」という前提に立って、ビジネスプランを立てるべきと考えます。

 具体的には、大資本が手を出さない分野で勝負するということ・・・要は“ニッチビジネス”です。

■ニッチビジネスのビジネスモデル

 実は、ボクがやっている“貸会議室ビジネス”もそうです。

 最大手のTKPさんですら、周辺ビジネスも含め、まだ年商60億円という規模です。
(それでも60億ってスゴいですけどね)

 他の業種業態に比べれば、少ない業界です。

 まさにニッチビジネスと言えるでしょう。

 ボクが貸会議室を始めたのは、やはり“ニッチビジネス”だからという理由でした。

 ・・・と言えば、恰好が良かったと思いますが、実はそこまで考えてませんでした(笑)。

 たまたま始めたということなんですが、後々になってみると、本当に良かったなぁ・・・と思います(汗)。

 では、“貸会議室のビジネスモデル”について考えてみましょう。

 貸会議室ビジネスに似ているビジネスモデルはあるでしょうか?

 実は参考に出来るのは“ホテル業”なんです。

 一定のスペースを仕切って、時間貸しをする・・・。部屋の数が決まっているので、売り上げに限界値があり、いくらたくさん売り上げたとしても、新たに仕入れをすることは出来ない。

 完全な固定費型のビジネスです。

 ビジネスモデルとしては、ホテル業とは違い、飲食部門やイベント(結婚式など)部門が無いですが、宿泊部門に関しては、ほぼ同じモデルと言えます。

 しかし、ボク自身はホテル業に進出したとしても成功できなかったと思います。やはり、大きな資本が必要ですし、歴史ある老舗や大手資本のホテルが都内だけにでも乱立している・・・。

 そんな中に、裸一貫で飛び込む勇気はボクにはありません。

 あと、貸会議室にはさらにニッチとなる要素があります・・・それは“地域性”です。

 ボクは、新宿で貸会議室ビジネスをやっていますが、貸会議室という業態はその立地が顧客のニーズにとっては鍵となるため、全くの同地域でなければ、お互いを脅かすライバルにはなり得ません。

 つまり、“地域性があるということで、さらにニッチ性を高めている”ということです。

 しかし、これは小売り業や飲食業、さまざまな店舗などで同様のことが言えるかと言えば、必ずしもそうではありません。

 これらには、”地域以外の趣向”というニーズが働くからです。例えば、新宿で美容室を経営していたとしたら、ライバルは新宿地域だけでしょうか?

 そうではありませんよね?

 顧客は、自分の求めるスタイルがあれば、表参道や青山にも足を運びます。つまり、地域性が必ずしもニッチ性を高めるとは言えません。

 これ以外にもニッチ性を高める要素はいくらでもあります。もし、ビジネスプランがあるのであれば、どういう部分でニッチ性を高められるのかを考えてみたら、いかがでしょう?

■まとめ・・・小資本でも失敗しないためには

「小資本で大資本に勝負をかけるのは無謀」
「大資本で手を出せないニッチビジネスにこそ活路を」
「ニッチ性はビジネスモデルだけではない。アプローチの方法を探すべし」

と言えると思います。

次号では、なぜ業界№1にこだわる必要があるのか? ということについてお話しします。

起業、経営ノウハウが詰まったツールのすべてが、
ここにあります。

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