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会社が倒産するとき
会社は、お金の支払いができなくなり、その資金をどうしても調達できなくなったとき、倒産します。
従業員への給料の支払いであれば、ある程度我慢してもらうということも不可能ではありません。しかし、これが仕入先への支払いや借り入れの返済ということになれば、そうそう待ってはもらえません。
それでも、新たにお金を借りてくるとか、一時的に猶予をもらうとか、何かしらの対処ができているうちは、ビジネスを続けることが可能です。
最終的にどうしようもなくなったとき、会社は倒産することになるのです。
儲かっていても倒産することもある!?
会社は儲かっていても倒産することがあります。
なぜなら、会社における取引は、実際に商品を売り上げたとしても、代金をその場で受け取れるとは限らず、1カ月後、2カ月後にならないと現金や預金として手にすることのできない場合があるからです。
もしも、商品を売り上げてから実際に現金や預金を手にするまでの間に、仕入代金の支払いや借り入れの返済が必要になったとしたら、資金不足で倒産してしまうことだってあるのです。
このように、商品が売れていて儲かっているのに、資金のタイミングで倒産してしまうことを「黒字倒産」といったりします。
商品が売れているからといって、それだけで安心する事はできず、「いつ」「いくら」の支払いがあるのか、日々のスケジュールをチェックしておく必要があるのです。
受け取りは早く、支払いは遅く
そうは言っても、経営者が、毎日のように支払いのことばかり考えていては、肝心のビジネスがうまくいかなくなってしまうかもしれません。
そのため、そもそもの代金の受け払いのスケジュールをきちんと計画しておくことが重要です。
具体的には、売り上げの代金はできるだけ早く受け取るようにし、支払いはできるだけ遅くすること。
例えば、不動産の大家さんは、10月分の家賃を9月25日までに振込んでもらい、借り入れの返済は翌月の5日に行う、といったように、あらかじめスケジュールをたてているようです。
受け取りは早く、支払いは遅く、という発想を持ち、支払いの前に入金があるようなスケジュールをあらかじめ設定しておくことで、大切な時間をビジネスの発展に費やすことができるのです。